こんにちは。Chihiro(@chihiro_in_NY)です。
昨日、はあちゅう著 「子供がずっと欲しかった」を読了しました。今日はその感想を皆さんにシェアしたいと思います!
今日は #はあちゅう(@ha_chu )の新刊 #子供がずっと欲しかった を読む。結婚や子供を持つことってまだ少し先のような他人事な気がしているのだけど、なんだか自分のことのように身近に感じられる。
— Chihiro🇺🇸引きこもり中 in NY (@chihiro_in_NY) April 19, 2020
サクサク読めて面白いです📚👶🏻 https://t.co/CkHDMyOlO7 pic.twitter.com/T7g6u6bKSD
AV男優・しみけんと事実婚
大人になってから、1から大きな価値観の変化を体験できるなんてなかなかないので、彼と付き合うことで思考が自由になって本当に良かったと思います。
はあちゅう氏は2018年6月にAV男優のしみけん氏と事実婚の手続きを取っています。はあちゅう氏もしみけん氏も経済的には独立しているし、しみけん氏の職業が特殊だということが、事実婚を選んだ理由だそうです。事実婚って何か分かりますか?私ははあちゅう氏の一件があるまでよく知りませんでした。気になる方は書籍を読んでみてください。
私は個人的に、はあちゅう氏の「(私達が無意識にやっている)世間一般の常識の枠に自分たちをはめ込もうとしないところ」ところがすごいと思っています。
- 嫁(もしくは夫)はこうあるべきだ
- 何歳になったら結婚するべきだ
- 結婚相手は異性であるべきだ
私達はこういう価値観を幼いころから無意識に刷り込まれており、世間がこうするから、私達も、という風に考えてしまいがちです。大多数のやり方に従う方が圧倒的に楽だし、思考停止していても周りから批判されることはありません。結婚することだけをゴールとしていたら、はあちゅう氏の立場になった時に結婚できないなら別れるという選択肢しか考えられない人が多いんじゃないでしょうか。
新しい妊娠・出産エッセイ
とにかく、妊娠に関するすべてがそうやって「聞いてないよ・・・・・・もっと早く教えてよ・・・・・・」の連続
そんなはあちゅう氏が発信する妊娠出産エッセイは、とても新鮮で、妊娠出産経験のない私にとっても取っつきやすく、少し先にあるような気がしていた人生のイベントを少し身近なものにしてくれました。
この本にもあるように、妊娠出産って多くの女性が経験することなのに、自分が実際妊娠するまで知らないんだろうな、って事が沢山あるとありますよね。
私の知識なんて、妊娠したら
- お腹が膨らんでおヘソが飛び出して線が入る
- 生理が止まる
- つわりという症状がある
ぐらいしか知りません。殆どの妊娠出産未経験の女性はそうだと思います。なぜか詳しく大っぴらに語ることをタブーとするこの文化・・・なんなのでしょうか。少し昔だったらそういう話は隠すものだったのかもしれませんが、もう少しオープンに語れる時代が来ても良いのではないでしょうか。デリケートな問題だとは思いますが、個人的には妊娠・出産した人には多いに経験を語ってほしいです。
無痛分娩を選んだ
無痛分娩がスタンダードになっている国もある中で、必要以上の批判、特に「痛みを感じないと生まれてくる子供を愛せない」などの感情論で無痛分娩を選んだ人を叩くのは、解せません。
はあちゅう氏が無痛分娩を選んだ時、「どうして無痛分娩にしたの?」という質問が多く投げかけられたそうです。痛みを回避したいという理由で無痛分娩を選択する事がまだまだ一般的ではないようです。
確かに日本で無痛分娩を選んだ人の話はあまり聞いたことがないし、「お腹を痛めて産んだからこそ・・・」みたいな価値観は根付いていると思います。母親たるもの、お腹を痛めて子供を産むのが当然である、のような。
日本の文化は、我慢や忍耐力を美徳としています。その為、出産も「女性が痛みに耐えてこそ、出産」「腹を痛めて産んだ我が子だからこそ可愛い」と表現される事が多いのです。その前提があるので、無痛分娩を選択する女性に対しては「我慢が足りない」「根性無し」「無痛分娩を選択すると、母子愛着がうまくいかない」など、一部では風当たりの強い意見もあるのです。
これに関しては、私がもし出産を経験するとしたら、間違いなく無痛分娩を選択すると思います。やっぱり経験しなくても良い痛みは経験したくないですよね。
出産レポ
序盤は妊娠出産に関するエッセイとなっていますが、「無痛分娩のリアルタイム日記」と表して出産前日~出産までの日記が分刻みで読めます。出産についてここまで詳細に細かく記録を取っていたことに関して、はあちゅう氏の「人生全てコンテンツ」を感じました。何時にどんなものを食べて、どんな措置を取って、痛みはどのぐらいで、子供はどんな風に産まれ、そんな気持ちだったのか、臨場感があり過ぎて夢中になって読んでしまいました。
最後に
この本を読んで楽しめる方は以下の項目に当てはまるだと思います。
1. はあちゅう氏の考え方に共感することが多い人
2. 今までにない視点での妊娠出産体験記を読んでみたい人
3. 無痛分娩や事実婚に興味がある人
この本は、はあちゅう氏の妊娠出産体験談が苦悩や葛藤を交えて率直に綴られている本です。とにかく彼女の体験や考えが淡々と綴られた本なので、不妊治療をしている人・妊娠に関する知識を得たい人・育児についてのアドバイスを得たい人などが買って役立つ情報を得られるようなものではありません。
この本の魅力は、彼女の常識に囚われない考え方や、日本の大多数の人とは異なった事実婚や無痛分娩を通じて得た経験を知ることができることだと思います。私のように、「将来は子供が欲しいかもしれないけど、まだちょっと先のことだよね」って考えている方におすすめです。また、女性だけでなく、多くの男性にもこの本を読んでみて欲しいと思います。というのも、本の中で、妻と夫の役割分担などに対する考え方や、女性だけが身体的にも精神的にも負担を抱えがちである点についても述べられているからです。
現代風の妊娠出産エッセイの代表作といえば、間違いなくこの1冊だと思います。
それではー!