パリでの最初の1泊はドミトリータイプ(複数人が同じ部屋に泊まること)のホステルに泊まりました。
次の日のイタリア行きの飛行機が早朝便だった為、寝られる時間が少ないと思ったし、普通のワンルーム代を払うのはもったいないと思ったからです。
チェックインを済ませ、部屋に入ってみると、アジア人らしき40歳ぐらいに見える女性が英語で声をかけてきました。
しばらくは英語で話していたのですが、出身地を聞かれて日本だと言うと、
「あ、日本人の方ですか?私もです!」
と日本語が返ってきました。
そこまでは良かったのですが、その人は、
・イギリスにもう10年以上も住んでいる
・英語しか話さない環境にいる
・日本語は忘れてしまっている
と日本語で言っていました。
そして、しばらくは日本語で会話をしていたのですが、いちいち
「あ〜日本語が出てこない…えーっと…」
とか
「カザフスタンって日本語で何て言うんだっけ…?」(←笑)
とか言い出して全く会話が進まないので、
「もう英語でいいですよ」
と言って英語で会話を再開することにしました。
その人が英語で言っていたこと
・ボーイフレンド(外人)がいる
・ロンドンはアジア人もまぁまぁいるけど、中国人や韓国人ばかりて日本人は少ない。中国人は性格が悪いから嫌だ。
・日本人は他のアジア人とは違うって言ってくれる人がヨーロッパには多い。
・この宿泊部屋のルームメイトについて(韓国人の子→愛想が悪くて美味、ドミニカ共和国の子→フレンドリー、などなど)
日本語アクセント強めのイギリス英語を話すこの人は、初対面の私にここまで色々話してくるのかと思うほどペラペラとあれこれ言っていました。
私がこの人と話して思ったのは、
「ヨーロッパ在住のアジア人って大変なんだな」
ってこと。
きっとこの人は少数民族のアジア人として
・自分が日本人であり、他のアジア人とは違うということ
・中国人や韓国人の悪口を言いまくること
で自分を守ってきたのだと思いました。
私としては、
・日本語忘れちゃった〜を連呼するのは非常に見苦しかったです。英語が堪能なのは素晴らしいけど、子供じゃないんだから意識すれば日本語を維持することもできるはずです。
ってか本当に日本語忘れてるのかも謎。
・中国人はこうだ、韓国人はこうだ、と悪口を言っている姿は見ていて不快でした。心の中でそう思っていたとしても、口に出して誰にでもペラペラとそういうことを言ってしまうのは同じ人間(しかも同じ人種)としてどうなのでしょうか…
私は、もうそれ以上その人とは関わらないようにしました。
自分もアメリカ在住が長くなってくると共に性格が少しずつ変わっていってるのかもしれませんが、こうはならないように本当に気をつけようと思いました。
ヨーロッパ在住が長い日本人ってやっぱりこういう感じの人が多いのでしょうか?(;▽;)