先日、我が家の車が盗難未遂に遭いました。幸いなことに、犯人はすぐに逮捕され、大きな被害は免れましたが、色々と考えさせられる出来事でした。
盗難未遂の発覚
事件が起きたのは、我が家の地下ガレージ。住民の誰かが、ガレージ内で不審な人物を目撃し、警察に通報してくれたおかげで犯人は現行犯逮捕されました。しかし、逮捕の際に抵抗したため、警察官の一人が骨折するほどの怪我を負ってしまったそうです。
犯人は盗難車を使ってガレージに侵入し、複数の車やバイクを物色。その後、我が家の車の鍵穴を壊して侵入しました。そして、持ち込んだ荷物を車に積み込み、先の尖った工具を使って無理やりエンジンをかけようとしました。その結果、鍵穴が潰れてしまい、エンジンが切れなくなるという事態に。
車への被害
幸い、車内には貴重品を置いていなかったため盗まれたものはありませんでした。しかし、後部座席に設置していた息子のチャイルドシートを無理やり外そうとした形跡があり、シートベルトまで壊されていました。
夫が修理の見積もりを取りに行ったところ、鍵とエンジン部分の修理費用は620ドルとのこと。ただし、修理には1週間ほどかかるため、レンタカーを借りる必要が出てきました。さらに、保険の免責額(deductible)は1000ドルなので、実質的な出費も避けられません。
まさかの“置き土産”
さらに驚いたのは、犯人が助手席に大量の大麻(weed)が入ったジップロックを残していたこと。警察はそれを回収せずに帰ってしまい、処理に困る羽目に…。なんともツイていない週でした。
コンドミニアムの管理体制への疑問
我が家の駐車場は、コンドミニアムの住人しか入れないはずですが、事件当日はゲートが開けっぱなしになっていました。実は以前から気になっていたのですが、今回の事件で改めて管理体制の甘さを痛感しました。そこで、修理費用の一部負担を管理会社に交渉することに。
コンドミニアム側も防犯対策の強化を検討するとのことで、今後の改善に期待したいところです。住人同士でも情報共有をしながら、防犯意識を高めることが必要だと感じました。
ダッシュカムが捉えた映像
犯人が無理やりエンジンをかけたことで、車のダッシュカムが作動。映像には、黒い服を着た男が2人の警察官に囲まれ、逃げ出そうとする様子が映っていました。結果的に警察官に取り押さえられたものの、その際に警察官の一人が負傷するほどの抵抗を見せていたようです。
また、夫の知人の住人がすぐに夫へ電話をくれ、駆けつけた時にはすでに犯人は連行されており、現場には警察官2人だけが残っていました。その後、警察官から状況の説明を受け、犯人がどのようにガレージに侵入し、何をしようとしていたのかを詳しく知ることができました。
今後の対策
今回の件を受けて、車を買い替える話が浮上。我が家の車は、ニューヨークに住んでいた頃に購入した2020年モデルのKIA Sportage。しかし、KIAは盗難されやすい車として悪名高く、TikTokでは“KIA Boys”という窃盗集団まで話題になるほど。コンドミニアムの安全性にも疑問が出てきたため、よりセキュリティの高い車を検討し始めました。「いっそテスラにする?」なんて話にもなっています。
また、防犯対策として、ハンドルロックやGPS追跡装置の導入を検討することにしました。車両盗難のリスクを減らすために、駐車する際の位置や施錠確認も徹底しようと思います。
アメリカの現実
今回の事件を通じて、改めて「安全はお金で買うもの」だと痛感しました。住む場所や車の選択、すべてにおいて「安さ」よりも「安全」を優先しなければならない。アメリカでは、どこに住んでいても油断は禁物です。今回のようなトラブルが二度と起きないよう、できる限りの防犯対策を考えていきたいと思います。
また、今回の件をきっかけに、近隣住民とも連携し、防犯意識を高めることの重要性を改めて感じました。これからは、日常の中でより注意を払いながら、安全な生活を送るための工夫をしていこうと思います。