会社を辞める勇気がない人へ

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こんにちは。Chihiro(@chihiro_in_NY)です。

今日のブログは、日本在住で、留学に興味があるけど会社を辞めて一歩踏み出す勇気がない人のために書きました。

 

この間、ツイッターのDMで日本在住の会社員の女性の方からこんなご相談を頂きました。

 

相談内容(内容は少し変更しています)

初めまして!!愛知県在住のHと申します。初めてDMさせていただきました。去年、留学関連で検索していてChihiroさんのブログを見つけ、ツイッターをフォローさせていただいてます。いつも前向きなツイートをされているので刺激をもらっています。

私は名古屋市在住の会社員です。短大を卒業してから7年旅行業界の事務職として働いています。でもコロナウイルスの件とか色々あって自分の中で考えて、留学してみたいと思うようになりました。Chihiroさんは日本の会社を退職してアメリカに留学していますが、私の場合は英語も話せないし、このまま全てを捨てて留学する勇気がありません。あともうすぐ27歳になるので、年齢的にも今留学してしまうと今後転職に不利にならないかとかも不安です。そこでChihiroさんがどういう風に考えて留学の決意したのか教えていただけないでしょうか・・・(>_<)大変な時期ですが、どうかお体に気を付けてお過ごしください。

 

会社を辞めたいけど勇気が出なくて辞められない気持ち、自分もそうだったのでよく分かります。私は2012年から3年2ヶ月もの間、東京で会社員をしていました。仕事自体もそこまで好きではなかったし、日系企業の上下関係や細かいルールにもあまり馴染めずに長い間「会社を辞めたい」と思っていました。しかし会社のお給料は良かったし、ボーナスだって若手にしては十分すぎるほどもらえていたし、新築のオートロック付きの都内のマンションに(家賃は全額会社負担だった)一人暮らしをしていました。また、学生時代から長く付き合っていた彼氏もいました。特にやりたいことも見つかっていないのに、会社を辞めてどうするのか?職歴が浅すぎて、転職するにも難しいだろう。中途半端な気持ちで辞めて後悔したらどうしよう。そんなことばかり考えながら、気が付いたら社会人3年目になっていました。

 

ずっと長期で留学をしたいという気持ちは心の中にありました。私はもとから海外旅行が大好きだったし、日本以外の国の文化に触れてみたいという気持ちは人一倍強かったです。あまり他では書いていませんが、実は社会人2年目の頃、「大学院留学コンサルティング」という海外大学院を目指す人のトータルサポートサービスに申し込み(30万円ぐらい支払いました)、本気で米大学院を目指してTOEFLの勉強をしていたこともありました(途中で挫折してしまいましたが)。職場の近くに有料の自習室を借りて、仕事が終わったらそこで英語の勉強をしていたこともありました。また、表参道にあるプレゼンスという英語のコーチングスクールに2ヶ月ほど通ってTOEFLを勉強していたこともあります。こうやって書いていくと、私は日本の会社で働いてはいたけど、気持ちは常に外向きで、「いつか辞めて留学したい・・・」という思いを持っていながらも実行に移せない普通のOLでした。

 

 

 

自分がやりたいことを実行できない時、逆算で目標を立ててみるのをおすすめします。これは私も実行していたのですが、10年後の自分はどうなっていたいか→5年後は?→3年後は?→1年後は?というように、10年後から遡って目標の自分像を細かく書いていきましょう。すると、なりたい自分(理想)と今の自分とのギャップに気が付くと次に、そのギャップを埋めるには、今何をしたらよいのかを書いていきます。このノートを何度も作っていると、自分の中に「なりたい自分」と「なりたい自分になるためにやるべきこと」が脳裏に刻み込まれます(笑)人間は忘れる動物なので、繰り返しやることが重要で、なりたい自分像はやる毎に変わってもかまいません(人の考えは変わるのが当たり前だからです)。

 

私は24歳の時からノートを書く習慣があったのですが、「30歳で英語を使いこなして仕事をするキャリアウーマンになりたい」と書いたところで「これは20代のうちに何か大きなアクションを起こさないと一生後悔するかもしれない」という焦りを感じるようになりました。日本はすごく年齢を意識する国なので、30歳ぐらいで結婚や出産をしているのが「普通」なのだろうという刷り込みがあったように思います。

 

 

 

もちろん不安が全くなかったわけではありません。私は語学学校に通う目的で単身渡米しているので、先が見えないという意味での不安は常に付きまとっていました。行動する人としない人の違いって、不安が有るか無いかではなく、「不安がある中でも行動するかどうか」だと思っています。新しいことにチャレンジする時、今まで長年続けてきた事を辞める時、大きな決断をする時・・・どんな人でも不安だし、100%成功すると分かっているならそもそも人は悩まないでしょう。

 

私は会社員を辞めるまで、ずっと日本のそこそこの優等生が歩んでいる道を逸れることなく来てしまいました。地元の小学校・中学校を経て県内一の公立女子高、北海道大学を卒業して新卒で大手企業に入社。自分の意志で進路を決めてきたような気になっていましたが、実際は大多数の人が与えられた選択肢の中から選んだ道に進んでいただけでした。私のような人間が日本にはとにかく多く、いざ自分で一から考えなければならない状況に直面した時、怖気づいて一歩踏み出すことを躊躇ってしまうように思います。

 

先ほど、野本響子さんの著書「日本人は『やめる練習』がたりていない」を読んで、納得しかありませんでした。

 

 

日本では、小さい頃から「やめることは悪である」という刷り込みを受けるので、学校が自分に合わなくても、部活が嫌いでも、簡単に辞めることを良しとしない文化です。その一方で多民族国家のマレーシアでは小さい頃から意志と個性を尊重され続けて育つので、自分にも他人にも寛容で非常に生きやすいとまとめられていました。本当に通りです。私が会社を辞めるかどうかであれほど悩んだのも「せっかく就職した会社を簡単に辞めるのは良くないことだ」という思い込みがあったからだと思います。

 

 

 

Hさんの相談に戻ります。

Hさんは7年間名古屋の企業で働いてらっしゃるそうなので、もう相当なベテランとして責任のある仕事も任されているかと思います。ある程度会社の中でも居場所があり、安定しているのだろうな、と想像ができます。もし留学をしないと決断された場合、今後ずっと後悔しそうだと思いますか?それとも折り合いをつけて日本でやっていけると思いますか?

 

私は「今後後悔したくない!」という一心で本当に思い切って会社を辞めてニューヨークに来ましたが、正直ニューヨークに来たことで失ってしまったものも沢山ありますよ。例えば、海外に来て自分の価値観がクルっと変わってしまったせいで、学生時代に仲が良かった友達の多くと疎遠になってしまいました。また、学生時代から長年付き合っていて結婚すると思っていた元彼とも別れてしまいました(今はニューヨークで出会った彼氏と付き合ってるので吹っ切れました。笑)。

前に人生の尊敬する女の先輩が言っていたことで今でも私の心に残っているのが、「何かを手に入れると、何かが必ずこぼれ落ちていくよ。しかも大切なものがね。」という言葉です。何もかもを手に入れることはできません。お金持ちで夢を何でも叶えているように見える人でも、きっと大きな何かを失ってしまっていると思います。

しかし、私の場合は、留学して得たものも多いです。まず、普通の人にはできない新しい体験ができたし、自分の価値観が変わりました。海外の良い所を知ることができたと同時に日本の良いところにも気が付くことができました。チャンスが増え、英語を習得し、自由になれました。また努力次第で自分の進むべき道を切り拓くことができるのだということが分かりました。私が発信する情報を面白いと言ってくれる方が増え、沢山の方に応援してもらえるようになりました。

 

人間って歳を重ねれば重ねるほど守るものが多くなり、行動力もなくなっていきます。なので、Hさんにとって「今日いまこの瞬間」が一番若くて行動力がある時です。どちらを選択しても得るものと失うものがあるので、「どちらが正解」はありません。が、悶々と「留学したいな・・・」などと考えてしまうレベルなのであれば、私は海外に出てみることをお勧めします。留学して後悔したという人の話はあまり聞いたことがないです。先ほど、「留学して失ったものもある」と書きましたが、だからといって後悔しているわけではありません。私はあの時大きな決断をしてニューヨークに来て本当に心から良かったなぁ・・・と思っています。

私からは「絶対留学した方が良い!」とか無神経な価値観の押し付けはできないので、どちらにしようか最終的に決断するのはHさんです。長々と書きましたが、ここまで書いたことがHさんが進路を考える助けになれば嬉しいです。

それでは!