こんにちは。Chihiro(@chihiro_in_NY)です。
今日は、私が今試験勉強をしているFE Examとは何か?を皆さんにシェアしたいと思います。このテストは日本でいう「技術士」の資格になりますが、興味がある方はこの記事を参考にして頂ければと思います。
FE Examって何?
FE Exam はThe Fundamentals of Engineering (FE) examもしくはthe Engineer in Training (EIT) examと呼ばれており、PE(Professional Engineer)という米国の各州が州ごとに設けているエンジニアの公的資格を取るためのファーストステップの試験です。この記事ではPE Examについての試験情報は省略します。
この試験はエンジニアの学士を取った人、もしくは指定されたエンジニアプログラムに入学している人に受験資格が与えられます。アメリカの多くの大学では、FE Examの合格を卒業条件としています。私が卒業したCity College of New Yorkも、いくつかの学部ではこの試験を取ることが卒業条件として課されていました。
【受験要綱】
引用:https://www.jpec2002.org/exam/acquisitionflow.html
- FE試験は、原則として日本もしくは米国の4年制の工学系大学を卒業し、Bachelor of Engineering、又はBachelor of Science in Engineeringの学位を取得できていること、大学4年生の場合は受験申請時にシニアステイタス(卒業見込である)に達していることが必要です。
- いずれの場合も、日本に在住している(日本の年金番号、又はSSN/米国の社会保障番号を持っている)ことが条件となります。
上記は日本で受験したい場合の情報ですが、アメリカでの受験でもほぼ同じ条件です。
登録までの流れ
日本で受験する場合は以下のような手順になります。詳しくはこちらのサイトへどうぞ。
FE Exam・PE Examを受けるメリット
FE Examを受けるメリットは、これに合格してしまえば(場合によっては実務経験も必要ですが)、PE Examを受ける資格が得られることです。また、アメリカのエンジニア系のエントリーレベル(大卒~中堅)のポジションでは、FE の資格を持っている人が優遇されることも多いです。
そして、ミドル~シニアレベルになると、PEを持っている人が優遇されます。なぜならば、PEにしかできない業務(契約、図面設計など)も多くあり、持ってない人と比較すると給与も高い傾向にあるそうです。また、PEは世界的に認知度が高く、ライセンス所持者が一定レベルのエンジニアリング知識と英語力を持っていることを客観的に示すことができると言われています。
試験内容
FE Examは基礎学力の知識を問う試験で工学一般(数学、化学、電気、静力学、動力学、材料力学、流体工学、熱力学、土木、工学経済、倫理、環境など)が出題範囲となります。下記7種類の中から希望の分野を選びます(クリックすると、それぞれの出題範囲に飛びます)。
- FE Chemical (化学)
- FE Civil (都市)
- FE Electrical and Computer (電子&コンピューター)
- FE Environmental (環境)
- FE Industrial and Systems (工業とシステム)
- FE Mechanical (機械)
- FE Other Disciplines (その他の分野)
私の仕事はMechanical Engineerの分野を多く含んでいるので、FE Mechanicalを選択しました。試験時間は休憩、ガイダンス等を含んで合計6時間(実質試験時間は5時間20分)です。また、試験中は、コンピューター画面から呼び出すFE Reference Handbook(公式集)を参照しながら110問の問題を解き、画面に示されている複数の解答の中から正しい解答を選択します。 受験料は、一般22,000円、大学4年生と大学院生は17,000円です。アメリカでは$175となっています。
合格率
NECCSというFE,PE Examを主催している機関のウェブサイトにこのような掲載がありました。
画像:https://ncees.org/engineering/fe/
これを見る限り、70%ぐらいの人が合格しているようですね。ただし、注意して頂きたいのは、この結果は
- FE Examを初めて受けた人
- 卒業後12か月以内に試験を受けた人
- EAC/ABET認定のエンジニアプログラム卒業生(特別な学校とかではなく、きちんとした工学系の学位を持ってるかどうかという感じです)
この3つの条件全てに当てはまっている人の合格率だということです。
使用している問題集
私は、この問題集を最初の1冊として取り組んでいます。
問題のレベルは大学学部程度で、決して難しくはないはずなのですが・・・何せ大学を卒業してから相当時間が経ってるので、全ての分野を1から勉強せねばならないのが辛いところです。
この問題集が仕上がったら、これを1冊仕上げる予定です。
最後に
FE Examって日本ではあまり聞かない試験ですが、工学部生で英語の勉強をしたい人、またえンジニアとして働いている方は受験してみても面白いと思いますよ!
TOEICとか英検とは一味違い、「英語で何かを勉強する」良い練習になると思います。
そして、この試験を受けるなら大学在学中もしくは卒業してすぐが良いです。こういう基礎的な知識って社会人になって使わないとどんどん忘れていきます(私のように)。
以下にリンクを貼っておくので、興味がある方は調べてみて下さいね~
【日本語のサイト】
【英語のサイト】
それでは!