ニューヨークの状況
ニューヨークがロックダウンになってからもう少しで3週間が経とうとしていますが、ウイルスの勢いは収まるばかりか、感染者数と死者数は毎日増えている状況です。
私は毎日自宅におり、なるべく外に出ないようにしています。その為、実際に病院がどんな状況になっているのか見てはいませんが、病床数・人工呼吸器・医療用の防護服など全ての物が不足しているようです。現在アメリカの中でもダントツに感染者数と死者数が多いニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は毎日の会見にて全世界に危機を呼び掛けています。素晴らしいリーダーシップだな、と見ていて泣きそうになります。彼の会見は世界中の人の心を震わせていると思います。
そして、その結果ブルックス・ブラザーズという紳士服のブランドがマスクの製造をする方向で動きはじめたり、その他有名メーカー(ユニクロやGAPなど)も同様の動きを見せています。
さて、もう何度も言っているので皆さんご存じだと思いますが、私は2週間前にCOVID-19の影響で勤めていた米国の企業をレイオフされてしまいました。これは私の業界だけでなく、アメリカ全土で起こっている現象です。現在アメリカでは失業保険の申請者数が今までに類をみないほど増えており、今後小売業界でもレイオフが始まるとさらに失業者数は増加していくだろう、と言われています。
レストラン・バー・ネイルサロン・美容室・ブロードウェイ・映画館・カフェで働いていた多くの人達は店舗に立つことができなくなり、職を失ってしまいました。その他の職種でもこの混乱の中で収益がストップしてレイオフが増加しています。
現在の私の心境
今できることにベストを尽くすけど、結果に過度な期待はしない。
— Chihiro🇺🇸引きこもり中 in NY (@chichiro_opomri) March 31, 2020
というのが私のスタンス。
この世界恐慌みたいな時期に就活していると、週を追うごとに求人が減っていってるのを実感する。
— Chihiro🇺🇸引きこもり中 in NY (@chichiro_opomri) March 31, 2020
こんな状況ではありますが、就活を続けています。この時期、マジで求人の数が少なすぎて、すごく萎えます。いくつか面接を受けましたが、結果に過度な期待はしない方が良さそうです。私は前職のエネルギーエンジニアの仕事が好きで、この道でキャリアを積んでいきたいと思っていました。しかし、今回のレイオフを機に、私の仕事は会社ありきのものだと痛感しました。これからどんな事が起こるか分からない未来が待っていますが、そんな中で、収入源の大半を会社に依存してしまうのは非常に危険なことです。これは多くの人が言っており、会社以外にも個人で稼げるようなスキルを磨こうとする動きが広まっています。
日系企業はかなり雇用が守られており、バッサリとレイオフを言い渡されたり解雇されてしまうことはほぼないでしょう。会社が倒産してしまうまで、社員を守ってくれるようなイメージでしょうか。しかし、コロナウイルスの影響で経済が停滞し、首が回らなくなってしまった企業が増えたら、この終身雇用の流れも変わっていくことでしょう。会社の中で評価されるスキルを身に着けるのではなく、自分のマーケット価値を上げていくことが重要だということです。
これから力を入れていきたいこと
自分を発信する
さて、ざっくり言うと、私はこれから本業以外の仕事にも力を入れていきたいと思っています。エンジニアとして早く仕事に復帰できてキャリアを積んでいきたいですが、それだけでなく自分自身の経験や考え方を多くの人にシェアしたいと考えるようになりました。去年の6月から本格的に顔出し・名前出しでTwitterを始めて、多くの人が私の発する情報を面白い、または役に立ったと言ってくれるようになりました。
レイオフになった時も、かなりツイートがバズって意地悪なコメントもかなり受け取りました。自分を全く知らない人が自分のことを悪く書いているのは腹立たしかったですが(正直そんなクソリプを読んでも何も感じなかったですが)、一方で多くの人が私のことをかばってくれるようなコメントを書いていてくれたのです。この経験によって、自分のことをちゃんとわかってくれる人、情報を面白いと思ってくれる人に自分の想いが届けばいい。自分がこうやって折れてもまた立ち上がる姿が誰かの背中を押すキッカケになってくれたら嬉しいな、と思いました。
もちろん発信を続けていると、悪く書かれたり批判されたりすることもあります。しかし、そんなこと以上に嬉しいことの方が多いのだということに、あのレイオフツイートをキッカケに気が付くことができました。
疎遠になっていた友人ともう一度連絡をとってみる
私は今まで、人間関係は人生のステージによって変化していくものだ、という考え方をしていました。アメリカに来てから多くの日本の友達と価値観が合わなくなってきていると感じていましたが、それも「同じ国で生きているわけじゃないんだから仕方がないよね」と疎遠になってしまっても何年も放置していました。これは留学生の多くが抱える葛藤なんじゃないかと思います。
しかし、コロナウイルスの影響で何日も外出禁止になり、友達やパートナーと気軽に会えていた日常はすごく特別なものだったんだ、ということを感じました。とにかく、めちゃくちゃ人恋しくなってるんだと思います(笑)
普段は結構ドライな付き合いを好む傾向にあるので、こういう気持ちが続いているうちに(価値観が合う合わないは一旦おいておいて)、昔仲良くしていた時期がある友達みんなと会って話がしたいと思っています。
それではー!
【レイオフ関連記事】
【コロナ関連記事】