今日は、ちきりん著「自分の時間を取り戻そう」の感想と考えたことをシェアしたいと思います。
自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方 [ ちきりん ] 価格:1,620円 |
この本は2016年の発売と同時に電子書籍で買って読んではいましたが、読んだ当初はあまりピンと来ていませんでした。
あの頃の私は、語学学校生で、大学院への出願に向けてTOEFLの勉強をしていました。
しかし時間が足りない!という意識は全くなく、生産性の重要性があまりよくわかっていなかったように思います。
しかし、大学院に入学してから今まで結構忙しい日々が続いており、時間が足りない!と思うことが増えました。
授業に加え、予習や復習にも時間がかかるし、将来を見据えてインターンシップに応募しつつ、日々の雑用を行うのは精神的にも体力的にも相当きつかったです。
夏休みさえインターンシップでフルタイム働いており、それに加えて大学院の事務手続きとか免許取得の手続き(路上試験受かったのに免許が届かないので・・・)とか引っ越しの準備とかで忙しいです。
そんな中でふとKindleの中に入っているこの本を読み直してみると、新たな発見がたくさんありました。
生産性というと、仕事を効率よくサクサク進めて、最小時間・労力で最大の成果を得ることを想像します。しかし、この本によると、
生活にゆとりを取り戻したい人ほど、まずは生産性を上げることが必要となります。自分のやりたいことに使える時間をきちんと確保したい、ゆったりと休める時間をもっと長く確保したい—―そう思うなら、しっかりと継続的に生産性を上げていけるよう常に心がけましょう。
ということです。つまり、仕事においてのみではなく、生活全般において、ゆとりを手に入れるために生産性を上げることが必要だということです。
また、ストレス解消なども自分にとってどんな方法が一番効果的なのかをしっておき、それを即実行することで最大限の効果を得ることができるのです。
私の場合は、仲の良い友達と飲んで話したり、一人でノートに考えたことを書くとストレスが解消されるので、意識的にそういう時間を確保していきたいと思っています。
お金は見えやすいが、時間は見えにくい
ということも生産性を上げるうえで大切です。お金は預金残高の減少という形で目に見えるので有限だということを実感できますが、時間は目に見えないため、無駄にしているということが分かりにくいのです。
そこでちきりんさんが提案しているのは、こんな方法です。
これは、横軸が月、縦軸が年となっており、20代、30代など自分の10年間の時間をどのように消費しているのかを可視化できる表です。
例えば、私の場合は6月に30歳になったので、左上の2マスを塗らなければなりません。
30歳はあと10か月しか残っていないということです。
これは時間を可視化するのにすごく有効ですね。
私は27歳になる直前で会社を辞め、27歳になった直後にニューヨークに渡ってきました。なぜそうしたか?というと、30歳になるまでに何か行動を起こさなければ、後々もっと後悔するし、行動力も衰えてくるはずだという危機感があったからです。
私は20代という時間の有限さを実感していたのです。
また、あと数週間で引っ越しをするのですが、これによって通学・通勤時間が片道で30分以上短縮されます。ということは、1日1時間、1か月で30時間もの時間を自由に使えるようになるようになるということです。
これも考えてみればとてつもなく大きな時間だし、家賃が仮に上がっても時間を買っていると考えれば納得できますよね。
会社の近くへ引っ越すことによって高くなる家賃や、それが原因で減ってしまう預金残高の数字のほうが圧倒的に見えやすいのです。このため多くの人が「時間よりお金が大事」だと誤解してしまいます。
また、人生の中では「今は時間よりお金が大事」というタイミングももちろんあるとちきりんさんは述べています。
きっと、私にとって、最初にこの本を読んだタイミングはそういう時期だったのかもしれません。あとは大学生の時も時間は無限にあるものだと考えており、お金を節約して乗り継ぎ回数の多い航空券を買っていました。
しかし、この年齢になった今、私の中で時間とお金の希少性が逆転しつつあるのかもしれません。
有限の時間をいかに有効活用するか、ストレスなく暮らしていくか、やりたいことをやれるか、ということをもう一度よく考え、逆に無駄にしている時間・ストレスの溜まる人間関係・嫌いなことをしている時間をどんどん削っていきたいと思います。
今、忙しすぎて自分の時間が取れないと思っている方、ぜひこの本を読んでみてください。新たな発見があるはずですよ!