ニューヨークは世界中から人が集まっています。
その中でも、南米の中でも貧しいと言われているグアテマラから出稼ぎで来ている人はとても多く、16歳ぐらいの男の子が英語も喋れないような状態でニューヨークで働く(違法で)のも可能です。
英語なんか話せなくたって運転免許を取るために英語の講習会に参加していたり、レストランなどで皿洗いをしています。
そして、得たお金を自国の家族に送金しているのです。
それを見てると本当に逞しいなと思います。
また違った意味で中国人も逞しいです。
大学院のクラスに、それはひどい英語を話す中国人がいました。発音なんてめちゃくちゃだし、単語を並べているだけです。
彼は授業の内容は理解しているようで、プレゼンの資料も面白いです。ただ、英語がひどいだけです。
こういう人たちは、いい意味で図々しいし、英語がダメな自分を責めたり落ち込んだりということがないのだと思います。
一方、日本人は色々と気にする傾向にあります。英語を話せないとカッコ悪いとか、発音が悪いとダメだとか外野の声を気にしてなかなか動けない人が多いのです。
グアテマラとか中国は、まだ日本人よりも貧しい人が圧倒的に多いです。(中国はもう日本より貧しいとか言えないレベルまできてますが)
でもこういう国の教育レベルが上がり、どんどん豊かになってくると、もう日本など相手にもならないぐらい発展するだろうと思います。
彼らのバイタリティーと、細かいことを気にせずなんでもやってみる姿勢は日本人が豊かな社会と引き換えにいつのまにか失ってしまったものなのかもしれません。
日本だって戦後は何にもない状態からスタートして、とにかく欧米の見よう見まねで社会を発展させ、ついには技術大国にまで発展したのです。
きっと、発展途上だった頃の日本人は英語もヘタでひどい状態だったのだと思います。しかし、貪欲さとバイタリティで経済成長を成し遂げたのでしょう(人口も右肩あがりでしたしね)。
それがいつのまにかナンバーワンになってしまったものだから、バイタリティなんてなくなります。
そして、経済成長に貢献してきた世代よりも下の世代の私たちは、こんな感じに落ち着いてしまったのです。
これから日本は人口も減る一方だし、こういう変化と失敗が嫌いな国民性なので、どんどん衰退していくに違いないでしょう。
日本の会社で定年まで働くことをイメージする時代はとうの昔に終わっています。
わたしは、世界のどこでも食べていけるスキルと稼ぎ口を見つけ、失敗を恐れないバイタリティと英語も身につけてからじゃないと日本への帰国は考えられないと思っています。